帝紫玉は嬉しそうに彼を見て言った。「姉さんの旦那が来てくれると思ってたわ!」
言深は彼女をちらりと見て、冷ややかに言った。「紫玉、僕が婚約することは知ってるだろう。これからは君の誕生日に付き合うことはできないよ」
帝紫玉は口をとがらせ、不機嫌そうに言った。「姉さんの旦那、こんな時にそんな興ざめなことを言わなきゃいけないの?」
「今日は私の誕生日なのよ。もう少し楽しいことを言ってくれてもいいじゃない?」
言深はテーブルをコツコツと叩き、淡々と言った。「でも、これが事実だ。君は受け入れなければならない」
「あなたが葉淇と婚約することは知ってるわ。でも、どう考えても私はあなたの妹なのよ。私の誕生日に付き合ってくれるくらいはいいでしょう?」
言深は冷静に言った。「いいよ。でも、これが最後だ」