ついに手に入れた。韓越の顔に輝かしい笑みが浮かんだ。翡翠を慎重にしまい込み、急いで王陵を後にした。
先ほど兵士が出した合図で、バッハはすぐに来るだろう。
韓越は王陵を出た後、一瞬たりとも留まることなく、急いで裏山へ向かい、七色の鳥を探した。
この七色の鳥は七種類の色を持ち、体は小さいが飛行速度は非常に速く、人が反応する間もなく姿を消してしまうほどだ。
さらに、普段は隠れた場所を好み、餌を探す時にしか姿を現さない。
木の先端にしか止まらず、クックーと鳴く。
少しでも物音がすれば、すぐに元の巣から移動してしまうため、探すのは困難を極める。
韓越は裏山に着くと、七色の鳥の居場所を探し始めた。
十数分が経過しても、七色の鳥の影すら見えない。すぐに見つけられなければ、バッハが人を連れてくるだろう。そうなれば逃げるのは難しくなる!
焦っていた時、韓越の頭に突然閃きが走った。
七色の鳥が王陵の周辺でしか生存できないのなら、翡翠の光を見れば現れるのではないだろうか?
確実ではないが、韓越は試してみることにした。うまくいかなければ他の方法を考えればいい。
翡翠を取り出すと、光を受けて白い光線を放った。元々霧がかかっていた周囲が一気に明るく照らし出された。
韓越は光に包まれた。
この光が現れるや否や、韓越はすぐに物音を聞いた。
続いて、七色の鳥が矢のように飛び出し、空中を旋回した。
韓越は心の中で喜んだ。試しにやってみただけなのに、本当に七色の鳥を引き寄せることができた。
そのとき、韓越は七色の鳥が矢のように彼の方向に飛んでくるのを見た。彼の手にある翡翠に向かって直進してきた。
この七色の鳥はこの翡翠のために存在すると言えるほどだった。韓越の前まで飛んできて、彼の肩に止まり、鳴き声を上げた。
成功したのを見て、韓越の顔に笑みが浮かんだ。
彼は七色の鳥に話しかけた。「姫様の目を治すために、少しだけ血をもらうよ。」
七色の鳥は韓越の言葉を理解したかのように、翼をバタバタさせた。
韓越は針を取り出し、そっと七色の鳥の赤い冠を刺して血を取り、翡翠の上に滴らせた。