第188章 バッハが翡翠を奪う

ついに手に入れた。韓越の顔に輝かしい笑みが浮かんだ。翡翠を慎重にしまい込み、急いで王陵を後にした。

  先ほど兵士が出した合図で、バッハはすぐに来るだろう。

  韓越は王陵を出た後、一瞬たりとも留まることなく、急いで裏山へ向かい、七色の鳥を探した。

  この七色の鳥は七種類の色を持ち、体は小さいが飛行速度は非常に速く、人が反応する間もなく姿を消してしまうほどだ。

  さらに、普段は隠れた場所を好み、餌を探す時にしか姿を現さない。

  木の先端にしか止まらず、クックーと鳴く。

  少しでも物音がすれば、すぐに元の巣から移動してしまうため、探すのは困難を極める。

  韓越は裏山に着くと、七色の鳥の居場所を探し始めた。

  十数分が経過しても、七色の鳥の影すら見えない。すぐに見つけられなければ、バッハが人を連れてくるだろう。そうなれば逃げるのは難しくなる!