第457章 プロポーズ

しかし、まだ危険な時期が続いていた。

48時間を無事に過ごせてこそ、彼は本当に生き残ったと言えるのだ。

そしてその48時間の間。

陸厲沉が入院している集中治療室で、葉淇は厚い無菌服に着替え、ずっとそこで陸厲沉に付き添っていた。

彼女は呆然と彼を見つめていた。

思わず涙を流す目。

彼に聞こえるかどうかに関係なく、彼の耳元でずっと話しかけ、呼びかけ続けた。「陸厲沉、お願いだから大丈夫でいて、私を置いていかないで。」

「あなたがいなければ、私は生きていけない！」

「あなたには借りがあるでしょう！一生かけて私に償うって約束したじゃない……」

「陸厲沉、子供が欲しいって言ったでしょう。今度こそ私と一緒に子供を産むって約束したじゃない！だから早く目を覚まして……」

48時間の間。

葉淇は陸厲沉を心配して、眠れず、食べ物も喉を通らなかった。

でも、お腹の中の陸厲沉との子供のために、何を食べているのかも分からない食事を一口一口無理やり口に運び、体力を維持しようと必死だった。

食事とトイレ以外は、陸厲沉の側を一歩も離れなかった。

眠くなっても、陸厲沉の側に寄り添って、彼の隣で眠った。

ついに48時間が過ぎ、危険期を脱し、葉淇は嬉しそうに笑った。「よかった、大丈夫だった！生きていてくれさえすればいい。」

すでにたくさんの人が亡くなっていた。

両親も、バッハも、みんな死んでしまった。

もし陸厲沉までもう持たないで、彼女を見捨てたら、本当に狂ってしまうに違いない！

陸厲沉が危険期を脱した瞬間、葉淇はようやく安心し、ちゃんと休むことを許した。

しかし、それも陸厲沉が集中治療室からVIP病室に移された隣の休憩室で4、5時間眠っただけで、すぐに陸厲沉の看病に戻った。

その後の時間。

陸厲沉が今目覚めるまで、葉淇はずっと彼の側で見守り続けた。

集中治療室にいた時ほどの心配と恐れはなくなったものの、陸厲沉が目覚めない限り、彼女の心配と痛みは続いた。

彼女は細かいことまで陸厲沉の世話をした。

妊婦のお腹を抱えながらも、自ら陸厲沉の顔を拭き、手を拭き、体を拭いた……

今やっと陸厲沉が目覚めた！

「淇淇。」

陸厲沉は優しく呼びかけた。

その一言だけで、葉淇は目に涙を浮かべた。