葉深は一瞬固まった。
「それに、あなたと私の父は30年前に同時に現れ、12年前に同時に消えたのはなぜだと思わなかったの?」
「……」
「あなたが知らないことがたくさんあるわ。ほんの一部しか知らないのよ」
葉深の顔色が一層暗くなった。
夏星河は軽く笑って言った。「だから真実は、必ずしもあなたの言う通りではないわ。真相が分かるまでは、どんな説明も信用できないの」
「私は信じている!」葉深は彼女を見つめて言った。「これは全て父が私に話してくれたことだ。父は私を騙すはずがない。もう地球を離れたんだ!」
「それが本当だとしても、終末が本当に来るの?終末論は昔からずっとあったわ。もしかしたら、これは彼らの妄想かもしれない。でも、彼らが持っている情報や行動は、きっと並大抵のものじゃないと思う。私は全てを解明するわ。真実を知りたければ、協力してちょうだい。今すぐ、あなたが持っているエネルギーブロックはどこにあるの?」