今は席家が彼らを抑えているとはいえ。
しかし、席おじいさんが亡くなれば、封家は必ず反撃してくるだろう。
だから、この数年間、席家は彼らへの対策を考え続けてきた。
だが、封家も確かに手ごわい相手だ。
手ごわいとはいえ、席牧白は恐れてはいない。
もし本当に封家が夏星河を傷つけているのなら、絶対に許さない!
「彼らかどうかに関わらず、我々と封家は決着をつけるべき時が来た」席牧白は席牧楠に低い声で言った。
席牧楠は真剣な面持ちで頷いた。「その通りだ。我々と彼らは、確かに早めに決着をつけるべきだ」
さもなければ、封家がさらに強大になってから、席家一族全体が災いを被ることになるだろう。
軍界は骨まで残さず人を食い尽くす場所なのだ。
ここでは、一歩間違えば、万劫不復の深淵に落ちることになる。