第339章 連座に巻き込まれる

夏星河は仕方なく頷き、ベッドに戻って休むことにした。

席牧白は彼女が横になるのを手伝い、布団をかけてあげた。

「眠りなさい。今は何も考えないで」と彼は彼女を慰めた。

夏星河はうんと返事をして、目を閉じた。

すぐに、彼女の呼吸は規則正しくなった……

席牧白はベッドの端に座って彼女をずっと見つめていた。彼女が寝たと思い、頭を下げて、そっと、慎重に彼女の額にキスをした。

ただ一つの優しいキスだけで、彼は彼女から離れた。

もう一度優しく彼女を見つめ、席牧白はようやく立ち上がって、ついでにドアを閉めた。

しかし彼が知らなかったのは、ドアが閉まった時、夏星河も目を開けていたことだ。

席牧白が彼女にキスした時、彼女は眠っていなかった。

今日2回もキスされたことを思い出し、夏星河の気持ちは何故か複雑になった。