第349章 席家の終わり

封少煌は確かに軍隊を連れて席牧白を捕まえに来た。

席牧楠の事件も、彼が担当していた。

だから彼が席牧白を捕まえに来るのは当然のことだった。

彼も席牧楠の事件を担当していたからこそ、席家は簡単に席牧楠の罪を免れることができなかった。

今は微妙な時期で、少しでも間違えば足元を掬われかねないため、密かに何かを仕掛けることもできなかった。

そのため席おじいさんは林家に助けを求めたのだ。

林家は首都で勢力が強大で、情報局とも容易に接触できるため、彼らに助けを求めるのが最適だった。

しかし、面子を捨てて呼んできた林芸が突然彼らと仲違いしただけでなく。

今や封少煌が部隊を率いて席牧白を捕まえに来たのだ!

これは席家にとって、まさに青天の霹靂だった。

席おじいさんの顔色は良くなかったが、まだ動揺はしていなかった。