第350章 私は異議あり

「嫌疑をかけているかどうかなんて、私に言うな。私は法に基づいて任務を遂行しているだけだ。問題があるなら、軍事法廷で裁判官に言え。誰か、席牧白を逮捕して連行しろ!」

「誰も手を出すな!」封少煌の言葉が終わるや否や、席おじいさんが厳しい声で叫んだ。

彼の威厳は依然として健在で、この一喝で、確かに封少煌が連れてきた部下たちは動きを止めた。

席おじいさんは二歩前に出て、鋭い眼差しで封少煌を睨みつけた。「お前たちが埠頭で軍需品を見つけたからといって、必ずしも我が席家と関係があるとは限らない。誰かが故意に席家を陥れようとしているかもしれないだろう!」

席おじいさんは鋭い目で封少煌と対峙し、その言葉に込められた意味を、封少煌が理解できないはずがなかった。

彼は席家を陥れているのは封少煌だと考えていた。