第369章 この電球はまだ切れていない

「私もそう思います!」霖ちゃんは即座に頷いて同意した。

大人と子供が似たような大きな目で席牧白を見つめていた。まるで二頭の鹿のように。

席牧白は我慢して、微笑んで「わかった、変えよう」と言った。

彼の指示で、スタッフはすぐに映画を変えてくれた。

こんなにわがままが通るのは、上映室に彼ら3人しかいないから……

アニメを見ている時は、確かに雰囲気が良くなった。霖ちゃんは夏星河に内容を説明し続け、彼女が理解できないのではないかと心配しているようだった。

夏星河も彼に合わせて、同じように興味深く見ていた。

席牧白は最初、息子が自分より夏星河を上手く扱えることに少し不機嫌だった。

しかし後になって、彼は納得し、楽しくなってきた。

夏星河と霖ちゃんが楽しそうにしているのを見て、彼の気分も良くならないわけがなかった。