第418章 彼女を共に守る

尋問が終わり、席牧楠は帰ることができた。

しかし、夏星河はまだ帰れなかった。

彼女が最も疑わしい容疑者とされ、警察は彼女を解放する勇気がなく、さらに何度も尋問を受けなければならなかった。

十数人の弁護士も彼女に付き添い、交代で彼女の弁護を担当することになった。

席牧楠たちは先に戻って対策を練ることにした。

席家はようやく前回の疑惑から抜け出したのに、今また陥れられ、誰もが気分が良くなかった。

席牧楠は席おじいさんが駒を捨てて車を守ろうとするのを恐れ、直接言った。「おじいさん、封少煌は私たち席家を狙っているんです。彼の目的は私たちで、義姉さんは巻き添えになっただけです。見捨てるわけにはいきません。必ず救い出さなければなりません。彼女が無罪にならない限り、私たちも無罪にはなれないのですから。」

席おじいさんは彼を軽く見て、威厳のある声で言った。「この馬鹿者、私を何だと思っている？私が彼女一人に罪をかぶせるようなことをするとでも？」

席牧楠は急いでご機嫌取りの笑みを浮かべた。「おじいさん、そういう意味ではありません。おじいさんは最も慈悲深く偉大な方です。義姉さんの命を見捨てたりしないことは分かっています。」

「まだ兄の妻でもないのに、義姉さん義姉さんと呼びまくって、恥ずかしくないのか？」

席牧楠は全く気にせずに言った。「どうせ以前義姉さんだったし、これからもいずれそうなるんですから。」

「牧白は本当に彼女に決めたようだ。私は既に連絡を入れた、すぐに戻ってくるはずだ。」席江山は沈んだ声で言った。

席おじいさんは冷ややかに鼻を鳴らした。「戻ってきても何の役に立つ。今すぐに封という男の証拠を見つけ出すべきだ。」

「あの組織は強大で神秘的すぎます。情報を探るたびに命の危険に晒されるので、進展が遅いのです。」

「これ以上遅れたら、私たちは終わりだ。」席おじいさんは顔を曇らせた。「封という男が今私たちに手を出してくるということは、何か準備があるはずだ。私は彼が裏で林家と何か取引をしているのではないかと疑っている。」

「間違いありません！彼らは必ず結託しているはずです。」席牧楠も暗い表情で言った。

席おじいさんは彼を見つめて言った。「牧楠、おそらくあのポストはお前には手に入らないだろう。」