第424章 これからの道には、必ず私がいる

自分の考えをしっかり持ち、常に自分のやっていることを理解している女性だ。

誰にも頼らず、自分で問題を解決することを好む人だ。

もし彼女に誰かに頼ろうという気持ちが少しでもあれば、それはもう夏星河ではない。

今の夏星河にもなれなかっただろう。

彼も分かっていた。彼女は多くの男性以上に頼もしい人物だということを。

言わば、その孤高な心意気は誰にも負けないのだ。

彼が彼女にこの安全な場所で何もせずにいることを求めても、それは不可能だ。彼女は決して自分の運命を他人に委ねるような人ではないのだから。

たとえその人が彼であっても、彼女はそうはしない。

彼女の運命は神様でさえ決められないのに、まして彼なんて……

席牧白はその孤高な心境を理解していた。なぜなら、彼も同じような人間だからだ。