そうだ、クインたちが持っている武器と爆弾は、山禾たちのものだった。
あの壊滅した基地から略奪してきたものだ。
今、それらすべてがクインたちの手に渡り、山禾たちはとても憤慨していた。
家と武器を奪われ、今度は自分たちの物で攻撃されるなんて、この仕打ちは許せなかった。
しかし、許せなくても仕方がない。
相手は爆弾を持っており、人数も多いため、軽はずみな行動は取れなかった。
「クイン、最初から口封じのつもりだったのか?」山禾は冷たい目で問いかけた。
クインは吐き気を催すような偽りの笑みを浮かべ、「そんな大げさな言い方をするな。俺は賞金が欲しいだけだ。大人しく金塊と武器を置いていけば、お前たちを解放してやる。安心しろ、約束は守る」
「ふん、お前の言葉なんか誰が信じるものか!」黎亞は軽蔑して唾を吐いた。