そうだ、クインたちが持っている武器と爆弾は、山禾たちのものだった。
あの壊滅した基地から略奪してきたものだ。
今、それらすべてがクインたちの手に渡り、山禾たちはとても憤慨していた。
家と武器を奪われ、今度は自分たちの物で攻撃されるなんて、この仕打ちは許せなかった。
しかし、許せなくても仕方がない。
相手は爆弾を持っており、人数も多いため、軽はずみな行動は取れなかった。
「クイン、最初から口封じのつもりだったのか?」山禾は冷たい目で問いかけた。
クインは吐き気を催すような偽りの笑みを浮かべ、「そんな大げさな言い方をするな。俺は賞金が欲しいだけだ。大人しく金塊と武器を置いていけば、お前たちを解放してやる。安心しろ、約束は守る」
「ふん、お前の言葉なんか誰が信じるものか!」黎亞は軽蔑して唾を吐いた。
クインは大笑いし、「信じなくても、どうしようもないだろう?金塊と武器を置いていくか、それとも全部置いていくか。お前たちの命もな!」
「お前は最初から俺たちの命が欲しかったんだろう」山禾は冷笑しながら言った。
クインは笑みを浮かべ、もう偽る必要もないと思ったのか、素直に認めた。「その通りだ。お前たちの命が欲しい。山禾、俺はとっくの昔からお前の命が欲しかったんだ。今回お前たちが自ら門前まで来てくれた。情け容赦なくても文句は言わせないぞ!」
「つまり、チャールズの居場所なんて本当は知らないんだな?」柯瑞が即座に問い返した。
クインは目を僅かに揺らし、かゆい頭を拳銃で掻きながら言った。「実は言ってもいいんだがな。チャールズの居場所は知ってるさ。でも教えてやらない。お前たちが死んだら、自然と奴とも再会できるさ」
「どうせ死ぬなら、せめて真相を知って死にたいものだ」山禾は素早く反応したが、クインは全く乗ってこなかった。
彼は得意げに言った。「お前たちの思い通りにはさせない。死んでもチャールズの居場所は分からないままだ。ただし約束するぞ、お前たちは必ず地獄で再会できる!兄弟たち、やれ……」殺せ!
「バン――」
クインの最後の言葉が終わる前に、突然の銃声が響き渡った。
突然の銃声は、クインの言葉を遮っただけでなく、空気も一瞬凍りついた。
しかし次の瞬間、クインは豚の悲鳴のような叫び声を上げた。