夏星河の瞳が一瞬凍りついた。
彼がそんなことを言うとは思わなかった。
席牧白も、自分の本心を口にしてしまうとは思わなかった。
「重荷に感じたかな?」彼は自嘲的に笑いながらも、確固とした口調で続けた。「でも、これが私が一番あなたに伝えたかった言葉なんだ。一生変わらない。夏星河、私は待つよ。そして頑張る。結果がどうなろうとも。」
言い終わると、席牧白は立ち上がって去ろうとした。
数歩歩いたとき、背後から突然夏星河の声が聞こえた。
「私も頑張ります。全てが熟したとき、お伝えします。」
席牧白の体が一瞬で硬直した。
彼は急いで振り返り、目には喜びが溢れていた。まるで全世界を手に入れたかのように開心そうだった。
「うん。」席牧白の口元が嬉しそうに弧を描き、全身から喜びが溢れ出ているようだった。「待ってるよ、どれだけ時間がかかっても!焦らなくていい、ずっと待てるから...」