そして寶華は金の力で取り戻した名声が、再び地に落ちた。
しかも今回は前回よりもっと酷い落ち方だった。
自分で自分の首を絞めていったからだ。
彼らは度々分不相応な行動を取り、人々の軽蔑を買うばかりだった。
加えて二度とも、席家が彼らの倍の値段を付けたことで、寶華の底力のなさが際立った。
しかし、みんなはまだ期待していた。寶華がまた値上げするのかどうかを。
ただ、先に株を売った人たちは皆、後悔の念に駆られていた。
なぜもう少し待って売らなかったのかと。
あんなに多くのお金を損して、本当に心が痛む!
そして寶華と席家の株を持っている人々は、軽々しく手放すことができなくなった。
もしかしたらまた値上がりするかもしれないから。
少なくとも席家の株を持っている人々は手放す勇気がなかった。寶華の値上げを待っていたからだ。
一方、寶華の株を持っている人々の一部は、席家に売る意思があった。
これが最高値なのではないかと恐れていたからだ。人は欲張ってはいけない。最後には何も手に入らないかもしれないのだから。
でも、やっぱり欲は持たなければ……
だから寶華よ、いつ席家の株価を上げるんだ?
……
夏星河たちも寶華の次の一手を待っていた。
夏智はここ数日、両者の競争を見て、とても楽しんでいた。
「今度こそ彼らも驚いただろう。我々は5倍の値段を付けたんだから、びっくりしただろうね!」
黎亞たちもこの件に注目していた。まさに全国民が注目する事態だった。
山禾は意地悪く笑って言った:「もう彼らは手を出せないだろう。5倍だぞ、小さな額じゃない。このまま競争を続ければ、破産は免れないさ。」
「星河、彼らはまだ値上げすると思う?」黎亞は夏星河に尋ねた。
夏星河は頷いた:「するよ。」
皆が驚いた。
「まさか、彼らにそんな余裕があるのか?」夏智は疑問に思った。
寶華は金持ちとはいえ、席家の株価は既にかなり高騰していた。
だから5倍というのは、とてつもない額になる。
しかも、小株主全員の持ち株を合わせると数百億になる。
仮に200億だとしても、寶華が全部買収しようとすれば1000億必要だ!
そんな大金を出せば、寶華は確実に破産し、莫大な借金を背負うことになる。
夏星河は口元を歪めて、「彼らは値上げはするだろうが、必ずしも買うとは限らない。」