第620章 放縦

一緒に?

死にたいのか!

席牧白は気まずそうに咳をして、「私も入りたいだけだ。先に行って、後で入るから」と言った。

「休んでいた方がいいわ。でないとお風呂で気を失うわよ」夏星河はそう言って浴室へ向かった。

席牧白は彼女の気まずそうな様子を見て少し面白く思った。

彼女は本当に人を慰めるのが下手だが、それが可愛いと思った。

そして再び目を開けて彼女を見られることに、幸せを感じていた。

幸い、二人とも生き残れた……

さらに幸いなことに、怪我をしたのは彼で、彼女ではなかった。

そう考えると、席牧白は自然と林軒と林家のことを思い出し、その目に冷たい光が宿った。

この借りは、必ず何倍もの形で林家に返してやる!

だから林家の得意げな態度も長くは続かないだろう。

同時に、夏星河が今回彼を救うために、彼の復讐のためにこれほど尽くしてくれたことを思うと、席牧白の心は感動と喜びで満ちた。