しかし、夏星河が彼が続けると思った時、彼は止まった。
もっとも彼が止まらなくても、彼女は止めるつもりだった。
火遊びになりかねないし、彼の体調も良くなかったから。
席牧白は彼女を放し、彼女の真っ赤な唇を見つめながら息を荒げた。「今回は見逃してやる。この件が解決したら、結婚しよう」
結婚前に彼女を求めたくなかった。
彼女に最高の敬意を示し、最も忘れられない一夜を与えたかったから。
でも結婚については、夏星河はまだ考えていなかった。
彼が言い出したからには考えてみるつもりだが、いつ承諾するかは後の話だ。
「それは後で話しましょう。眠いわ」夏星河は言うと、彼に背を向けて横になり、少し赤面して目を閉じた。
先ほどの放縦は、本当に彼女の心を乱していた。
席牧白は彼女の冷淡な外見の下にある可愛らしい恥じらいを見抜き、彼女を見つめながら楽しげに微笑んで、同じように横になった。「ああ、後で話そう」