しかし、林家が彼女に良くしてくれたのは、ただ彼女を利用するためだったとは!
沈おじいさまたちは、すぐに過去の出来事を思い出した。
童嫣は以前から林軒のことが好きで、その頃、林軒と対立する他の金持ちの子供たちは、童嫣にひどい目に遭わされていた。
最初は、童嫣がただわがままで、好きな人のために仕返しをしているだけだと思っていた。
そして童嫣は大きな過ちを犯すことはなかったので、彼らもあまり気にせず、彼女を放任していた。
しかし今や、童嫣は林家の恨みを晴らすために、人を殺そうとまでしている。
これでは、ずっと林家が意図的に彼女を唆し、利用していたのではないかと疑わざるを得ない。
席家と林家の間の恨みについても彼らは知っていた。
しかし童嫣は、林家が寛大にも夏星河の過ちを追及しないと言っているが、そんなことがあり得るだろうか?