二人のこの様子を見て、席おじいさんは嬉しそうに笑った。
彼は本当に嬉しかった。席家の大きな仇がまだ討たれていないとしても、とても喜ばしく感じていた。
なぜなら、席家の者たちは誰一人として引けを取らないからだ。
さらに重要なのは、夏星河がとても賢いということだ。人を陥れるどころか、むしろ福と幸運をもたらす人物だった。
彼女と席牧白が一緒になれば、彼らの運命は悪くなるどころか、むしろ良くなっていくだろう。
なぜなら、彼らは互いに対等で、お互いを高め合うことができるからだ。
席おじいさんは突然とても得意げになり、沈おじいさまに自慢したくなった。
私の孫は非凡な人物だけでなく、孫嫁もそうなのだ!
沈おじいさまがこの比較を知ったら、きっと怒りで血を吐くだろう……
……
林家は誠意を示すため、すぐに童嫣と林軒の婚約パーティーを開いた。
この婚約パーティーには、名だたる有力者たちが皆招かれたと言っても過言ではない。
席家までもが招待された。
林家は彼らを招かざるを得なかった。体面を保つ必要があったのだ。
そして夏星河たちも、周りの視線を気にせずに来場した。
席おじいさんは来なかったが、夏星河と席牧白が来た。
二人が来たのを見た瞬間、林家の人々の表情は微妙なものとなった。
しかし、彼らはそれ以上に得意げだった。
席家は我が林家を潰そうとしているのか?
申し訳ないが、私たちは潰されるどころか、今また立ち上がったのだ。
だから、あなたたちの目論見は外れた。そして将来、誰が誰を滅ぼすかはわからないのだ!
林家の人々は皆自信に満ちていた。この婚約パーティーは彼らの運命の始まりだった。
彼らは必ず計画を実現し、すべてを手に入れるはずだ!
そのときには、席家は彼らの手によって滅びるしかない。
そのため、彼らの席牧白たちに対する態度は傲慢で、挨拶に来る人々は皆、自慢げだった。
林おじいさんは直接得意げに尋ねた。「席おじいさんはなぜ来なかったのかね?必ず来ると思っていたのだが。年を取りすぎて、こんな賑やかな場面に耐えられないのかな?」
実際に彼が言いたかったのは。
席おじいさんは憂鬱で来たくなかったのか、林家が再び立ち上がったことに怒りを感じて、面目なくて来られなかったのか?