第645章 婚約パーティー

二人のこの様子を見て、席おじいさんは嬉しそうに笑った。

彼は本当に嬉しかった。席家の大きな仇がまだ討たれていないとしても、とても喜ばしく感じていた。

なぜなら、席家の者たちは誰一人として引けを取らないからだ。

さらに重要なのは、夏星河がとても賢いということだ。人を陥れるどころか、むしろ福と幸運をもたらす人物だった。

彼女と席牧白が一緒になれば、彼らの運命は悪くなるどころか、むしろ良くなっていくだろう。

なぜなら、彼らは互いに対等で、お互いを高め合うことができるからだ。

席おじいさんは突然とても得意げになり、沈おじいさまに自慢したくなった。

私の孫は非凡な人物だけでなく、孫嫁もそうなのだ!

沈おじいさまがこの比較を知ったら、きっと怒りで血を吐くだろう……

……

林家は誠意を示すため、すぐに童嫣と林軒の婚約パーティーを開いた。

この婚約パーティーには、名だたる有力者たちが皆招かれたと言っても過言ではない。

席家までもが招待された。

林家は彼らを招かざるを得なかった。体面を保つ必要があったのだ。

そして夏星河たちも、周りの視線を気にせずに来場した。

席おじいさんは来なかったが、夏星河と席牧白が来た。

二人が来たのを見た瞬間、林家の人々の表情は微妙なものとなった。

しかし、彼らはそれ以上に得意げだった。

席家は我が林家を潰そうとしているのか?

申し訳ないが、私たちは潰されるどころか、今また立ち上がったのだ。

だから、あなたたちの目論見は外れた。そして将来、誰が誰を滅ぼすかはわからないのだ!

林家の人々は皆自信に満ちていた。この婚約パーティーは彼らの運命の始まりだった。

彼らは必ず計画を実現し、すべてを手に入れるはずだ!

そのときには、席家は彼らの手によって滅びるしかない。

そのため、彼らの席牧白たちに対する態度は傲慢で、挨拶に来る人々は皆、自慢げだった。

林おじいさんは直接得意げに尋ねた。「席おじいさんはなぜ来なかったのかね?必ず来ると思っていたのだが。年を取りすぎて、こんな賑やかな場面に耐えられないのかな?」

実際に彼が言いたかったのは。

席おじいさんは憂鬱で来たくなかったのか、林家が再び立ち上がったことに怒りを感じて、面目なくて来られなかったのか?