第651章 大統領……もうダメかも

これらの変化を林家は見ていて、とても喜んでいた。

林家は最近、まさに喜びごとが重なり、気分が爽快だった。

林おじいさんは得意げだった。やはり当時密かに打った手は間違っていなかった。今日、確かに大きな効果を発揮したのだ。

林家が当選さえすれば、沈茹は口実を見つけて童嫣と林軒の婚約を解消させるだろう。

そうなれば、もう童嫣の身分を利用する必要はなくなる。

もちろん、童嫣と林軒の間には何も起こっていない。すべては他人を欺くための口実に過ぎなかった。

童嫣は林軒のことが大好きだったので、嘘をつくことも気にしなかった。彼と一緒にいられさえすればよかったのだ。

林軒も童嫣との婚約を気にしていなかった。どうせ本当に結婚するわけではないのだから。

それに、彼らがいとこ同士という身分は一生明かされることはない。