第84章 金剛大力猿

ついに、武道碑にB神と羅天揚の番号が表示された。韓森の5つの8も非常に目立っており、誰もがそれが彼の番号だと知っていた。

羅天揚はすでに先に武道場に入っていた。彼の落ち着いた様子を見ると、この戦いに自信を持っているようで、蘇小橋の心を締め付けた。

「B神はどこだ?もうすぐ始まるのに、まだB神が来ていないじゃないか?3分以内に来なければ、自動棄権になってしまうぞ?」

観戰台にはすでに人で溢れていた。みんなB神の戦いを見たがっていたが、あの馴染みの黃金の姿はどこにも見当たらなかった。

蘇小橋はさらに緊張していたが、劉宏濤は皮肉っぽく笑って言った。「蘇小橋よ蘇小橋、お前の状況はかなり悪そうだな。金貨が来なかったら、俺が勝っても納得しないのか?」

「何を言ってるんだ?まだ時間はたっぷりあるよ。最初に出てくるのは小物だけで、最後に出てくるのがBOSSなんだ。分かってるのか?」蘇小橋は反論したが、B神の姿が見えないことに不安を感じていた。「B神に何か用事ができたんじゃないだろうか。そうなると俺の変異夜狼は水の泡になってしまう?」

「いいよ、いいよ。どこまで強がれるか見てやろう」劉宏濤は冷笑した。

突然、蘇小橋の隣でずっと黙っていたマントを着た人物が立ち上がり、武道場に向かって歩き出した。蘇小橋たちを驚かせた。

しかし、その人物は歩きながらマントを脱ぎ、華麗な金色の鎧を露わにした。周囲の人々から歓声が上がった。

「B神...B神...」

「ハハハ、B神小天使ちゃんが来たぞ」

「やっぱりな、B神が来ないわけがないじゃないか」

蘇小橋は喜びのあまり跳び上がった。「なんてこった、B神、すごいぞ!羅天揚をやっつけてくれ。忘れるな、1分以内だぞ...1分以内だぞ...」

蘇小橋は今、金貨が先ほどの彼らの会話を聞いていたことを確信した。つまり、金貨は1分以内に羅天揚を倒さなければならないことを知っていた。これは蘇小橋にとって間違いなく良いニュースだった。

神射組のメンバーたちは非常に興奮していた。「B神がさっきから俺たちのすぐ隣にいたなんて。気づかなかったなんて、本当に失敗だったよ!」

「本当に失敗だった。サインをもらっておけばよかった。今B神のサインはかなり高値で取引されているらしいぞ」