第77章 唐真流(追加分)

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韓森の知人は方景奇でした。前回の手の甲叩き合いの後、韓森は彼に会っていませんでしたが、まさか今日ここで出会うとは思いもしませんでした。

もう一人の人物は韓森にとって少し見覚えがありましたが、その人物はハイネックのコートを着て、帽子とサングラスで顔の大半を隠していたため、誰なのか分かりませんでした。ただ、どこかで見たことがあるような気がしました。

サングラスの男性がこちらに手を振っていましたが、韓森はすぐに気づきました。その人は自分に手を振っているのではなく、隣にいる曲挽歌に向かって手を振っていたのです。

韓森と曲挽歌が校門を出ると、方景奇とサングラスの男性が近づいてきました。サングラスの男性は興奮した様子で曲挽歌と話し始め、どうやら知り合いのようでした。

方景奇は韓森を見ると表情が少し変わり、無理に笑いながら言いました。「韓森、ここで会うとは思わなかったな。この可愛い女の子は?」

「妹の韓妍です。迎えに来ただけです。お話は続けてください、邪魔はしません。先に帰ります」と韓森は言いました。

「フライヤーで来てないの?送っていくわ」と曲換歌は、韓森が韓妍を抱きかかえて空中列車の駅に向かおうとするのを見て、急いで言いました。

サングラスの男性は少し不満そうに言いました。「せっかくの知り合いなんだから、一緒に食事でもしようよ」

「お邪魔はしたくないので、ちょっと用事もありますから先に帰ります。曲先生、送っていただかなくても大丈夫です。空中列車で帰りますから」と韓森は言いました。

「そんなわけにはいかないわ。ご両親も困ったわね」曲挽歌は本当に韓森を大人として見ていませんでした。十六、七歳の韓森は、外見は清秀で、確かに大人には見えず、せいぜい若者という感じでした。

「じゃあこうしましょう。あなたと妍ちゃんは私たちと一緒に食事をして、食事の後で送っていきます」曲換歌は教師らしい威厳を持って、韓森が断れないような口調で言いました。

「韓森、曲先生がそこまで言うなら、ここには他人もいないし、一緒に食事をしようよ」方景奇は何かを思いついたようで、突然笑顔で勧めました。