PS:銀殺シリーズの舵取りに昇進した開心甲骨への加筆です。
これにより銀殺シリーズは高級戦甲の代名詞となり、韓森も銀殺TSの代表として未進化者の間で広く知られるようになり、一種のスターとなった。
鋼甲避難所の一室で、楊曼麗は目を見開いて韓森を信じられない様子で見つめた。「なぜ?どうして帝鋼が出す新しい戦甲、銀殺戦狼の代表を断るの?」
楊曼麗にはどうしても理解できなかった。帝鋼は韓森に極めて良い条件を提示し、今後発売する銀殺シリーズの四足型戦甲の代表になってもらいたいと考えていたのに、韓森はきっぱりと断ったのだ。
楊曼麗から見れば、韓森は調子に乗りすぎていた。銀殺TSの宣伝動画を一本撮っただけで、本当のスターになったと思い込み、帝鋼が提示した好条件を断り、銀殺TS以外の銀殺シリーズの代表を引き受けないなんて。
「なぜ断ったの?」秦萱は韓森を見つめ、冷静に尋ねた。
「帝鋼の製品の代表になれば、確かに多くの富を得られますし、スターのような人気も手に入れられます」韓森は一旦言葉を切り、そして続けた。「でも私の目標は大スターになることではありません。こういった代表の仕事は時間を取りすぎます。そんなことに多くの時間を無駄にする余裕はありません。銀殺TS一つで十分です。秦隊長、上層部に説明して、帝鋼からの依頼を断ってもらえませんか?隊長も、私が軍校の半年評価で落第して追い出されるのは見たくないでしょう?」
秦萱は軽く微笑み、感心したように言った。「そういう考えなら、帝鋼には私から何とか返答しておきましょう。あなたは自分のすべきことをしっかりやっていればいいです。」
「ありがとうございます、隊長」韓森は今、秦萱の下で働いていることを幸運に思った。秦萱はあらゆる面で尊敬に値する上司だった。
韓森が去った後、楊曼麗は非常に不思議そうに秦萱を見て言った。「隊長、なぜ彼に銀殺シリーズの今後の製品代表を辞退させることを認めたんですか?このような代表の仕事は、私たち特別安全行動組にとっても大きな利点があるはずです。彼自身にとってもそうです。」
しかし秦萱は微笑んで答えた。「代表の仕事一つで何かが決まるわけではありません。彼は既に十分なことをしています。それに、彼が言ったように、私たち特別安全行動組も学校から除名されるような隊員を出すわけにはいきません。」