入学手続きをすべて済ませた後、韓森はすぐに入学せず、正式な開校前に鋼鎧シェルターに戻らなければならなかった。そうしないと、開校後にはそれほど長い自由な時間がなくなってしまう。少なくとも最初の3ヶ月間は、学校内のさまざまな集中訓練に参加する必要があり、10日や半月、あるいはそれ以上の時間をシェルターワールドで過ごすことはできなくなる。
韓森は林北風と連絡を取り、彼が榮耀シェルターから鋼鎧シェルターに到達した経路を確認し、さらに天網で情報を調べた。
榮耀シェルターと鋼鎧シェルターは最も近い距離にあるため、韓森と林北風のような先例がすでに多く存在していた。
天網で調べた情報と林北風の話、そして韓森自身の経験を総合して、韓森はすぐに鋼鎧シェルターへの帰路を研究した。
この経路は他の人にとっては非常に危険だが、韓森にとってはそれほど危険ではない。韓森の判断によれば、実際にこの経路の最大の難関は暗黒沼を通過することだが、暗黒沼は韓森にとって非常に馴染みのある場所で、飛んで越えるだけで十分だった。
「森さん、今まだ榮耀シェルターにいるよね?頼みごとができる?お金を送るから、榮耀シェルターで可能な限り玉殻獣の獣魂を集めてきてくれないか?」林北風が韓森に言った。
「それは何?」韓森は少し理解できずに尋ねた。
「原始級の鎧獣型獣魂の一種だよ。榮耀シェルターではよく見かけるけど、鋼鎧シェルターは名前に鎧の字が入っているのに、近くの鎧型獣魂が本当に少ないんだ。そっちでは10万元以内で玉殻獣の獣魂を手に入れられると思うけど、ここに持ち帰れば少なくとも20万元からの価格になる。少なくとも2倍以上になるよ」林北風は非常に興奮して言った。「森さん、私がお金を出すから、あなたは労力を提供してくれ。帰ってきたら利益を五分五分で分けるのはどうだ?」
「いいよ、そう決めよう。後で先に金を送ってくれ。今、俺は貧乏で、一萬元も持っていないんだ」韓森のこの言葉は嘘ではなく、学費やその他の雑費を払った後、確かに一萬元も持っていなかった。
「ハハハ、今すぐ送金するよ。実は榮耀シェルターにはまだたくさんの良いものがあるんだ。時間があれば、もう少しよく研究してみたいんだけどな」林北風は よだれを垂らしながら言った。