第165章 帝鋼からの招待

ロガ星転送ステーションの所長室で、秦萱と楊曼麗は今、一つの映像を見ていた。それは方明全が編集したバージョンだった。

「彼にこんな戦甲の操縦能力があったなんて?」楊曼麗は銀色殺機を操縦していた人物が韓森だったことを信じられない様子だった。

この水準は軍隊の進化者の優秀な戦甲師に匹敵するほどで、彼女にはとても受け入れがたかった。このような操縦技術が韓森のような者から出てくるなんて、彼が軍事学校に入学してまだ数ヶ月しか経っていないというのに。

楊曼麗は韓森が手の速さで人並み外れた水準を持っていることを早くから知っていた。神の手はすでに進化者第三級のレベルをクリアできる水準だった。

しかし、それでも驚きを隠せなかった。このような操縦水準は、単に手が速いだけでは達成できないものだった。

「隊長、帝鋼は本当に韓森に新型戦甲の代弁をさせるんですか?」楊曼麗の顔には複雑な表情が浮かんでいた。

帝鋼は連盟内の三大軍事工業グループの一つで、格闘服から星間戦艦まで、帝鋼は連盟軍隊のために数え切れないほどの軍事製品を生産している。そして帝鋼はそれ以外にも、連盟市民向けの一般製品も手がけており、常に高品質・高水準で知られていた。

実際、帝鋼の製品販売量は星宇には及ばないものの、その評判は星宇をはるかに上回っていた。ただし、以前は主に軍隊向けのサービスを提供していて、一般向けの製品が比較的少なかったため、一般市民の間での知名度は星宇ほど高くなかった。

ここ数年、帝鋼は民生用製品を拡大しており、軍の研究所と軍事工場をバックに持つ帝鋼の製品品質と技術水準は疑う余地がなかった。ただし、ビジネスは純粋な技術の競争ではなく、帝鋼の現在の販売量は星宇にはまだかなり及ばない状況だった。

今回、帝鋼が発売予定の主力製品である新型生物戦甲の代弁者として韓森を起用するというのは、秦萱と楊曼麗の予想外だった。

帝鋼の影響力をもってすれば、進化者や超越者の中から大物スターを代弁者として起用することも決して難しくないはずなのに、帝鋼はあえて未進化者の韓森を選んだのだ。