PS:幻世琉璃の堂主昇進のための加筆です
「くそっ、自分の判断を信じるべきだったんだ。」王陽君は悔しそうに手を振り、自分の信念を貫かず、自分の判断を信じなかったことを後悔した。
「陽君、何をしているんだ、冷静さを失うな、自分の判断を信じろ。」許雲迪も焦って王陽君に叫んだ。
王陽君は歯を食いしばり、再び上がって二回目の戦いを始めた。
韓森が再び強烈な一撃を繰り出すのを見て、王陽君は韓森の拳を凝視した。今回ははっきりと見えた。前の一撃と同じで、ほとんど気づかないような細部から判断すると、この一撃は間違いなく白拳のはずだ。
「小僧、同じ技を王陽君の前で二度も使おうなんて、甘すぎるぞ。」王陽君はそこにピンと立ち、片手を伸ばして韓森の拳を受け止めようとした。「私の経験なら、こんな小僧を相手にするには十分だ。自分の判断を信じるだけで十分だ、自分を信じろ...」
ドン!
韓森の拳が王陽君の手に当たり、瞬時に王陽君を空中で何回転もさせ、パタンと地面に叩きつけた。
黒拳!なんと黒拳だった!
一瞬にして聖徳軍校の応援団は静まり返り、文秀秀も呆然として解説を続けるのも忘れていた。彼女は信じられなかった。王陽君でさえ連続で2ポイントを失ったのだ。もし1ポイントさらに失えば、王陽君は一方的に敗退することになる。
実際、この一撃の後、王陽君の心理的防御線は完全に崩壊し、もはや平常心を保つことは難しくなっていた。
「結局黒拳なのか白拳なのか、黒拳か白拳か?」王陽君は韓森の拳が再び迫ってくるのを見て、もはや冷静に判断することができなくなっていた。
ドン!
予想通り、王陽君は3対0で一方的に敗退した。
そしてこれは狂気の始まりに過ぎなかった。次に登場した劉雲勝と馬長空も、韓森の狂気の演技を止めることはできなかった。
3対0、やはり3対0だった。
4回の3対0、優勝の実力があると言われていた聖徳軍校の4人の選手を全て一方的に敗退させ、直接4対0のスコアとなった。
観客のコメントは暴走し始めた。
「なんてこった、この野郎は一体誰なんだ、マジで強えぇな!」