「ハハ、聖徳の奴らはもう黙っちゃったのか?」
「大神様は強くてカッコいいわ」
……
黒鷹軍事学校の学生たちは興奮して、人数は少なかったが、すぐに一時的に空いていたコメント欄を占領した。
紀嫣然はさらに興奮して頬を赤らめ、白い拳を力強く振り上げた。「これで二度と適当なことは言えないでしょう」
「ありえない……あの一撃は明らかに白拳だったのに……どうして……」李語の表情は良くなかった。
「李語、油断するな。相手の新人にもそれなりの実力があるようだ」許雲迪は顔をしかめながら李語に注意した。
李語は彼が納蘭のレベルに達する可能性がある有望な新人だと考えていたのに、今や黒鷹の新人に先に1ポイントを取られてしまい、顔を上げられなかった。
「はい、コーチ」李語は応じて、深呼吸をしてから再び対戦台に上がった。
各試合は3勝2敗制で、先に3ポイントを取った方が勝利となる。今のところ李語は1ポイントしか失っていない。
試合が再開され、文秀秀は解説を続けた。「黒拳皇帝選手は運が良かったようですね。開始早々1ポイントを取りました。李語選手が少し油断しすぎたかもしれません……」
バン!
文秀秀の言葉が終わらないうちに、李語がまた一撃で吹き飛ばされ、さらに宇宙に飛ばされる特殊効果まで付いていた。
文秀秀は呆然とし、配信を見ている人々も同様だった。最初の一撃は李語の油断だったと言えるかもしれないが、この2回目の一撃をどう説明すればいいのだろうか。
元々黒鷹軍事学校の学生たちと議論していた人々も、一斉に黙り込んでしまった。コメント欄には黒鷹を応援する声しか残っていなかった。
「666……」
「この黒拳には参ったわ」
「この黒拳皇帝選手はどこから来たんだ?かなり強いじゃないか」
「連続で2回も黒拳を出したのに、風語りは1回も見抜けなかったなんて、本当に弱すぎる」
「あいつ、まだ調子に乗ってる。防御もしないで、宇宙に吹き飛ばされる効果まで出てるじゃないか、ハハ」
「大神様はさすがだな」
……