第256章 5連発

馮九輪がこのように方文定を持ち上げるのも、全く理由がないわけではない。方文定の実力は確かに強く、弓術の名家の出身にふさわしく、あらゆる面で優れた実力を見せている。

  自身の弓術だけでなく、戦術指揮の面でも非常に優れており、軍学校の大会でもトップクラスの実力と言えるだろう。

  もし韓森と出会わなかったら、中の上くらいのチームと戦っても、おそらく彼の相手にはならなかっただろう。

  「まずは高地を確保して、そこから反撃の機会を探そう」許天豪が隊長として指示した。

  「隊長、それは必要ないと思います。正面から彼らと戦いましょう。私たちの実力なら、彼らを恐れる必要はないでしょう」張揚が口を開いた。

  呂蒙も口を開いた。「私たちが一緒に練習した時間は短すぎます。陣地戦での連携は、どう考えてもマンスの人たちには及びません。むしろ突撃して一か八かの勝負に出ましょう。近距離での射撃戦になれば、老三の腕前なら一人で彼らを相手にしても十分すぎるほどです」

  「韓森、お前はどう思う?」許天豪は韓森に向かって尋ねた。

  「マンスなんて、どうやっても勝てますよ」韓森は笑って言った。

  韓森がどうやっても勝てると言うのを聞いて、石さんはすぐにやる気になった。「じゃあ何を待ってるんだ?突撃して爽快に決めようぜ」

  「じゃあ突撃だ」許天豪はこの2年間、学校のチームでずっと押され気味だったので、韓森たち新人がこう言うのを聞いて、歯を食いしばって命令を下した。

  5人は障害物を利用して、相手の陣地に向かって素早く突進していった。有利な射撃位置を確保する気配はない。

  「ハハハ、ブラックホークが全軍出撃だ。これはマンスを全く眼中に入れていないということだな」

  「カッコいい」

  「こんな風に突っ込んでいくのは少し危険すぎないか?」

  「何が危険だ、マンスのレベルなら、韓森が恐れる必要なんてないだろ。完全に実力で押し切れるはずだ。結局のところ、韓森は京極霧が選んだ相手なんだからな」

  「そうだそうだ、このスタイル、好きだな」