馮九輪がこのように方文定を持ち上げるのも、全く理由がないわけではない。方文定の実力は確かに強く、矢術の名家の出身だけあって、あらゆる面で優れた実力を見せている。
自身の矢術はもちろん、戦術指揮の面でも非常に優れており、軍校リーグ戦でも一流レベルと言えるだろう。
もし韓森と出会わなかったら、中の上クラスのチームなら、おそらく彼の相手にはならなかっただろう。
「まずは高地を確保して、そこから反撃のチャンスを探そう」許天豪は隊長として指示を出した。
「隊長、その必要はないと思います。正面から戦いましょう。私たちの実力なら、彼らを恐れる必要はないでしょう」張揚が口を開いた。
呂蒙も言った。「私たちは一緒に練習する時間が短すぎます。陣地戦での連携は、どう考えてもマンスの連中には及びません。突っ込んで勝負するしかありません。接近戦になれば、三番の実力があれば、一人で彼らを片付けられます」
「韓森、お前はどう思う?」許天豪は韓森に向かって尋ねた。
「マンスなんて、どうやっても勝てます」韓森は笑って答えた。
韓森がそう言うのを聞いて、石さんは急に元気になった。「じゃあ何を待ってるんだ、突っ込んで気持ちよく戦おうぜ」
「よし、突っ込もう」許天豪はこの二年間、校内チームでずっと押され気味だったが、韓森たち新人がそこまで言うなら、と歯を食いしばって命令を下した。
五人は障害物を利用しながら、相手の陣地に向かって素早く移動を始めた。有利な射撃位置を確保する気配はない。
「ハハハ、黒鷹が総攻撃だ。完全にマンスを見下してるな」
「かっこいい」
「こんな突っ込み方は危険すぎないか?」
「何が危険だ、マンスのレベルなら、韓森が恐れる必要なんてない。実力で完全に押し切れる。だって韓森は京極霧が選んだ対戦相手だぞ」
「いいねいいね、このスタイル好きだ」
黒鷹の五人が総攻撃を仕掛けるのを見て、観客の興奮は一気に高まった。矢術の対決で最も見応えがあるのは間違いなく正面からの激突で、陣地戦が一番つまらない。