第297章 逆流13殺

カウントダウンが終わり、韓森と双刀の覇王が一緒に戦場に入った。双刀の覇王は唇を舐め、韓森を見つめながら心の中で冷笑した。「こんな素人も倒せないようでは、この飛天霸絕流の二刀流も無駄になってしまう」

双刀の覇王は両手にそれぞれ弯刀を握り、右手は順手、左手は逆手で持っていた。これは飛天霸絕流二刀流特有の持ち方で、通常の二刀流とは全く異なる技法だった。順逆の組み合わせにより、その勢いは霸道かつ奇怪で、防ぎきれないものだった。

双刀の覇王は言葉もなく、韓森に向かって突進した。その速さは雷のごとくだった。

韓森は少し興味深そうに双刀の覇王を見つめていた。彼の刀の持ち方は特異で、韓森はこのような持ち方を見るのは初めてだった。

韓森はこのような技法を知らないため、当然相手のように刀を持つことはできず、通常の持ち方で弯刀を握っていた。二刀流については、韓森も非常に精通していた。彼が髑髏から学んだリズムの乱れる二刀流は、どのようなSランクの剣術にも劣らないものだった。

しかし韓森は勝利を得るために戦っているのではなく、ただ異なるスタイルの運用をより多く見識し、それによって自身の『森羅万象』のレベルを向上させたいだけだった。

そのため韓森の攻撃は致命的ではなく、相手の剣術や力の入れ方などの技法をより多く観察することを目的としていた。

双刀の覇王の剣術は速く、かつ凶悪で、順逆が交錯を繰り返し、防ぎようがなかった。すぐに韓森を危険な状態に追い込んでいった。

韓森は驚くどころか喜んでいた。相手の身体素質は彼よりそれほど強くなく、おそらく二十五ポイント程度で、彼より強いものの、その差は限られていた。しかしこの剣術は驚くべきもので、まさに韓森が最も出会いたいと願っていた相手だった。

もし相手の身体素質が強すぎる場合、例えば三十から四十の進化者のような相手だと、韓森はすぐに負けてしまい、学べることは限られていた。また、彼らの真の実力を引き出すことも難しかった。

双刀の覇王のような相手が最適だった。身体素質は韓森より少し強く、剣術も極めて優れており、まさに韓森が最も好む対戦相手だった。

韓森は十二分の注意を払い、自身の髑髏刀法で双刀の覇王と戦った。双刀の覇王は主導権を握っていたものの、韓森に致命的なダメージを与えることはできなかった。