第305章 附体獣魂

韓浩は本当に憂鬱で、以前の鋼甲避難所で誰もが嫌っていた韓森が、今では一流の軍事学校に入学し、帝鋼のような大企業のCMに出演し、今や鋼甲避難所の第一人者として名を馳せていることが理解できなかった。

しかも、神の門徒も拳団の人々も韓森に敬意を払い、源若様や小指ちゃんでさえ韓森のことを森さんと呼び、鋼甲団に至っては、現在の団長である楊曼麗が韓森の部下だと聞いている。

今になって韓浩は、かつて自分がしたことを少し後悔している。もし韓森とここまで関係を悪化させていなければ、彼と韓森の関係で、韓森が少し面倒を見てくれれば、今のような困難な状況にはならなかっただろう。

今の韓浩は、変異遺伝子を完全に満たすのにいつまでかかるのかわからない。避難所で一人で頑張るのは既に大変なことで、彼が頼りにしていた天子団も今では衰退の一途を辿っており、それが彼の遺伝子の進歩をさらに遅くしている。

「あの韓森がどれほど凄いか知らないだろう。たった三人を連れて行っただけで、鋼甲団、神の門徒、拳団の三大勢力が手に負えなかった異生物の巣を血の海にしてしまったんだ……」

鋼甲避難所の多くの人々が韓森のことを噂しているのを聞いて、韓浩はますます言いようのない苦しみを感じ、うつむいたまま急いで自分の部屋に戻った。

その時、韓森は新しく手に入れた神血の獣魂である悪魔の剣を観察していた。

神血悪魔の剣:剣形の附体獸魂。

附体獸魂については韓森も見たことがあった。以前の秦萱の神血の水精霊も附体獸魂で、融合獸魂と一緒に二重融合することができ、宿主をより強力にすることができた。

しかし、この悪魔の剣は剣形の附体獸魂であり、つまり神血の水精霊のように直接人体に付着することはできず、悪魔の剣が付着できるのは剣形の武器だけだった。

とても珍しい獣魂で、確かに非常に有用であり、現在の韓森にとっては間違いなく大きな強化となった。

スーパー神獣魂武器が手に入らないなら、韓森は神血レベルの武器でスーパー神生物を倒すしかなく、それは明らかに大変な作業だった。悪魔の剣の附体加護があれば、神血レベルの剣器がより強力になり、スーパー神獣魂ほどではないかもしれないが、一般の神血武器よりもはるかに強力になるだろう。