栗原愛南は携帯を開き、X(ツイッター)を見つけて、梅島のXのプロフィールページに入り、案の定、彼の写真を見つけた。
梅島というと、すっかり誤解していた。「まさか僕のことを知っているなんて。でも、たとえ僕の勤務先や会社を知っていて、権力で会社に圧力をかけて私を解雇させようとしても、絶対に妥協しませんからね!」
彼は一歩前に出て、続けた。
「南條記者がかつて言った言葉があります。もし全ての記者が自分の身を守ることばかり考えていたら、この世界で多くの真実が隠されてしまうだろう、と」
「たとえ私が記者になれなくても、この世界にはまだ数え切れないほど記者が立ち上がるでしょう!あなたたちのやっていることが永遠に隠し通せると思わないでください!」
愛南「…」
この中二病的な発言を聞いて、彼女は口角をピクリと動かした。「大学を卒業したばかりよね?」