第162章 写真と似ている

栗原郁子の目に一瞬暗い光が走った!

  彼女は目を伏せてその中の興奮を隠し、藤原美里と目を合わせた。二人の目の奥には鋭い光が輝いていた。

  貧しい一般人には全く触れることのできないものが、上流社会の人々にとっては日常茶飯事であるものは何だろうか?

  もちろん乗馬場だ!

  乗馬レッスンは高額で、一般家庭では到底負担できない。それに、子馬一頭が数百万円もする上、購入しただけでは済まず、牧場で飼育する必要があり、毎年最低でも200万円以上の経費がかかる。

  普通の中流家庭では全く負担できない。

  だから乗馬レッスンは金持ちや権力者しか受けられないのだ!

  今日、彼女たちは必ず栗原愛南を乗馬場で恥をかかせ、森川光佑に森川北翔を家長の座から引きずり下ろす口実を与えるのだ!