第198章 暴露!クライマックス!

録音が出てきた後、すべての証拠が揃った。

川内美玲は冷笑して言った。「まさか、録音も私が偽造したとは言わないでしょうね?そんな才能はありませんよ!」

これで栗原郁子はもう言い逃れができなくなった。

一方、森川辰はその録音を聞いて、完全に呆然としていた。

彼は信じられない様子で栗原郁子を見た。「まさか君がこんなにも陰湿な考えを持っているとは!」

栗原郁子は説明しようとしたが、口を開いてもどう言えばいいのか分からなかった。

藤原美里でさえ、すぐに眉をひそめた。栗原愛南側が用意した証拠がこれほど揃っているとは思ってもみなかった。今となっては否定しようがない!

彼女は怒りの目で栗原郁子を見て、緊張して森川元碩を見た。しかし、彼は軽く眉をひそめ、明らかにこの事態の展開に不満そうだった。

藤原美里は心臓が高鳴り、怒りに任せて手を伸ばし、栗原郁子の頬を強く叩いた。「この売女!」

栗原郁子は頬を押さえ、憎々しげな目で栗原愛南を見た。「栗原愛南、私がここまで追い込まれて、満足したの?!」

彼女は怒鳴った。「私という高貴なお嬢様を雲の上から引きずり下ろしたかったんでしょう?今、私は泥沼に落ちたわ。嬉しい?!」

彼女は顔を覆い、泣き出した。「あなたこそ私生児よ、この下賤な女!私が今日この有様になったのは、全部あなたのせい!あなたが毎日家で存在感を示すから、私は辰お兄さんと結婼しないと父と母の注目を集められないと思ったの!あなたよ、全部あなたのせい!!」

彼女はもはやこうなった以上、全ての罪を栗原愛南に押し付けるしかないと分かっていた。そうすれば自分を守れると!

彼女はわざと声を上げて泣いた。「辰お兄さん、私はこの私生児に追い詰められて仕方なかったの!彼女は演技が上手すぎるのよ。父と母の目には彼女しか映らなくなって、私なんて…辰お兄さん、私が間違っていました。でも本当に仕方なかったの。あなたと結婚するしか、彼女に勝てる方法がなかったの…」

彼女のこの言葉は、まさに森川辰の痛いところを突いた。

本家の外にいるあの私生児も、あらゆる面で森川辰よりも優秀で、森川辰と藤原美里にこのような強い危機感を抱かせていた。

森川辰と藤原美里が最も嫌うのは「私生児」であり、さらに嫌うのは「優秀な私生児」だった!!

森川辰はこの感情をよく分かっていた。