第261章 違和感!

栗原叔父さんは顔色を焦らせ、足を止めずに直接2階へ駆け上がり、病室の前に到着した。

  南條静佳は彼に頼み事をすることはなかった。

  前回頼んだのは、娘が事故に遭った時だった。

  今回また彼に頼み事をするということは...きっとまた何かあったに違いない!!

  彼は彼女に何度もメッセージを送り、電話をかけたが、南條静佳は返信も応答もしなかった。もしかして、栗原愛南を殺害した犯人が、今度は彼女を狙っているのだろうか?

  この考えが栗原叔父さんの足取りをさらに早めた。

  彼は両手を病室のドアに置き、力強く押し開けようとした時、栗原文彰が入り口に立ちはだかっているのを目にした。

  栗原叔父さんは足を止めた。

  栗原文彰はゆっくりと口を開いた。「叔父さん、どうしてここに?」