第391章

掌門は今や「大師姉」という三文字を聞くだけで、涙が止めどなく流れ出してしまう。

夏田長老:?

彼は一瞬戸惑って:「掌門、どうされましたか?」

掌門は涙を拭いながら、目の前の座布団を指差して:「座りなさい、大丈夫です、おそらく目が一時的に調子を崩しているだけです。」

夏田長老:「……」

夏田長老は掌門の前に座り、掌門の感情が少し落ち着いて涙が止まるのを見てから、こう言った:「我々の外門弟子の中に、一人の女弟子がいます。幼い頃の骨相術では特に何も見出せませんでしたが、昨日また列に並んできまして、その筋骨が、まるで童子功を修めたかのようでした。掌門、大師姉に劣らないかもしれません。見に行かれませんか?」

この言葉を聞いた途端、顔を上げると、掌門がまた「ぽろぽろ」と涙を流していた。

夏田長老:??

彼は思わず尋ねた:「掌門、本当に大丈夫ですか?」

掌門は涙を拭いながら、声を詰まらせて:「大丈夫です、大丈夫です。」

夏田長老は続けた:「私はまだ成人の骨相を見たことがないので、判断も正確ではないかもしれません。掌門は人を見る目がありますから、大師姉の特別さを見抜いたように、きっとこの子も……あれ、掌門、また涙を流されていますが?病院に行かれた方が…?」

「うぅ……必要ない……うぅ……」

掌門は声を震わせながら:「私は……うぅ……最近調子が悪くて……うぅ、彼女を外門武術大会に参加させなさい、内門に入れたら、私が見に行きます……うぅうぅ……」

夏田長老:「……はい、分かりました。では掌門、私は失礼します。ゆっくりお休みください。」

掌門はほっとして、うなずこうとした時、夏田長老がさらに言った:「ご自身のためでなくても、大師姉のことを考えてください。大師姉がもうすぐ戻ってきますが、あなたのこんな様子を見たら、きっと心配なさるでしょう……」

掌門:「……うぅうぅうぅ、早く行ってください。」

夏田長老は部屋を出てから、やっと安堵の息をついた。

山田家は才能のある子供を一人も見逃さない、これが骨相診断所の使命なのだ!

昨日愛南の異常な骨格を見てから、ずっと違和感があり、このような逸材を見逃すことを恐れて、今日掌門に相談に来たのだ。

あの筋骨なら、内門入りは難しくないはず、少なくとも三位は取れるだろう。

その時に掌門に見てもらおう!

……