斎藤愛南は笑いながら続けた。「私たち全員、心が冷たいのよ。あなたのお姉さんも含めてね。お姉さんのことを良く思わないでちょうだい。もし本当に冷たくなかったら、雪音を家で父親と祖母の虐待を受けさせたりしないでしょう?」
栗原愛南は眉をひそめた。
斎藤愛南は続けて言った。「南條家の相続人になる第一歩は、常に正しい選択ができるようになることよ!」
「川内お爺様は多くを犠牲にしたけど、それは彼の選択だわ。もしあなたがお母さんを救いたいなら、今すべきことは、この件に関わらないこと。山田家の大先輩という立場と、さっき藤原部長のところで得た好感を利用して、特務機関での地位を固め、みんなの認知度を上げることよ!」
「私があなたなら、真っ先に唾を吐きに行くわ!そうすれば、すぐに彼らの認めを得られるわ。そんなに心配することないのよ!これは私の経験者としての助言よ。そうしないと、特務機関の認めを得るのは難しいかもしれない。そうなったら、お姉さんと同じように、私に従うしかないわよ!」