この言葉が出た途端、全員が森川おばあ様を見つめた。
森川おばあ様は森川北翔を見て、そして森川元碩を見て、笑いながら言った。「あなたたちの言う通りにするわ。全て任せるわ」
森川元碩は即座に喜色を浮かべた。「お爺さん、聞きましたか?おばあ様が私たちの言う通りにすると言いましたよ。だから...」
森川は口を開いた。「義姉さんの意図は私の意見に従うということだ!彼女が正気の時、最も愛していたのは北翔だ。森川家が今日まで発展できたのも、北翔の指揮があってこそだ。そうでなければ、我が森川家が京都に進出することなど不可能だった!私は信じている、もし義姉さんがまだ正気であれば、遺言を修正することなど決してないはずだ!」
森川元碩は焦り、森川光佑を見た。
森川光佑はすぐに口を開いた。「叔父さん、確かにそうですが、私たちは北翔の功績を否定したことは一度もありません。でも母の遺言は、私たちにとって本当に重要なんです。全ての株式を北翔に渡して、私たちに何も残さないというわけにはいかないでしょう?」