第752章

栗原愛南と森川北翔はすぐに小島家に到着した。

電話では説明しきれないことがあり、直接会えば栗原愛南と森川北翔はより容易に手がかりを見つけられるだろう。

あ、違った。斎藤愛南というお邪魔虫もついてきていた。

彼女はひまわりの種を食べながら、森川北翔に尋ねた。「小島家の事故の真相を調べに行くんじゃなかったの?どうして今日もここに来たの?」

昨日、森川北翔は一緒に来なかった。栗原愛南と別行動を取り、周辺を監視して南條家の誰かが来ないか見張るためだった。

彼はドローンまで起動させ、ハエ一匹でも小島家に入れば察知できるようにしていた。

今日も本来なら栗原愛南と連携を取るはずだったのに、なぜか森川北翔は一緒に来ることを主張した。

森川北翔は斎藤愛南を無視した。

斎藤愛南はニヤニヤ笑って続けた。「黙っていても、あなたの下心は分かってるわよ?誰かが狙われるのを心配してるんでしょ!」