第384章 神様は君を愛している

「旭さんはマジでかっこいいよね……」

「旭さん、信じてます!」

「冗談じゃない、私の旭さんがこんなに多く話すなんて前代未聞だよ。もちろん旭さんを信じるわ!」

「降板して正解よ。あの制作現場は危険すぎるもの。また怪我でもしたらどうするの?」

「北川東吾は誰かを中傷するようなことはしない。面倒くさがりだから……ハハハ。だから、旭さんを信じてる。制作側が責任逃れして、責任転嫁して、罪のない女性を陥れようとするなんて、本当に吐き気がする」

北川東吾はインタビューを終えるとすぐに、冬島香の手を引いて立ち去った。

冬島香は北川東吾の傍らで、献身的にメディアの取材から彼を守っていた。

北川東吾は冬島香のアシスタントらしい振る舞いを見て、ふと、こういう助手が側にいてくれたら便利だと思った。天野奈々に正式に彼女を譲ってもらおうか、一時的な arrangement だけじゃなくて?