第643章 誰があなたたちにその自信を与えたの？

「こんなに大勢の前で死にたいだの生きたいだのと、恥ずかしくないのか？」

「よくも私に公平な判断を求めてきたものだ。もし私も是非をわきまえない老いぼれだったら、お前たちは彼女をどうするつもりだったんだ？」墨野のお父さんは二人に近寄って尋ねた。「親としての責任を果たしたこともないくせに、よくも宙にあれこれ要求できるな……何を根拠に？」

「椛木千鶴、ここで事を荒立てるな。お前が改名して先祖まで否定した時から、私の心にはもうお前という嫁はいない。あの出来損ないの息子もいらない。なんだ、ちょっと先端技術を学んだだけで、あれを見下し、これを見下し……お前たちが数十歳にもなっていなければ、とっくに平手打ちを食らわせているところだ」

墨野のお父さんと椛木千鶴の顔は、たちまち青ざめたり赤らんだりして、反論の言葉も見つからなかった。