警察が去った後、病室で柴崎小百合は中野おじさんを怒りの目で見つめた。「なぜ警察に話したの?あなたの一言で、私は刑務所に入るかもしれないのよ。柴崎家はあなたによくしてきたのに、恩人にこんな仕打ちをするの?」
「間違ったことをしたのなら、刑務所に入るべきだ」中野おじさんは毅然として、柴崎小百合の脅しに全く動じなかった。
「今日言ったことの代償を払うことになるわよ!」
中野おじさんは冷ややかに鼻を鳴らし、横になって休むことにした。柴崎小百合という狂人に関わりたくなかった。
柴崎家で働くことにした自分の目が節穴だったと思った。こんな異常な女主人に出会うとは。
柴崎小百合は報復したい気持ちでいっぱいだったが、今は警察の捜査の進展が気になっていた。監視カメラは押収されたのか、自分の罪が発覚したのか。