近籐正明のファンが計画した爆発事件は日本全土を震撼させた。
この計画を実行したのは化学専攻の大学生で、違法に原料を入手し、威力の強い爆薬を自作した。
池村琴子への嫉妬から長い間計画を練り、病院で数日間待ち伏せし、ついにチャンスを掴んだ。
事件発生直後、近籐正明は芸能界引退を表明し、全てのファンクラブを解散、各スポンサーに多額の違約金を支払った。これは私生ファンへの行動による回答だった。無数のファンが涙ながらに非難しても無駄で、近籐正明はいかなるインタビューも拒否し、昼夜を問わず病院で付き添っていた。
高橋家は百人以上のボディーガードを病院に配置し、記者もファンも近づく者はいなかった。
今回、近籐正明と高橋家は本気で怒っていた。
池村琴子はこれがきっかけで有名になった。