第418章 彼女が守りたい人を、私も守る

木村邸では、庭師が外で木の枝を剪定し、警備員が門に立って、鋭い目つきで出入りする人々を見つめていた。

警察が木村家を訪れて以来、木村家のセキュリティは強化されていた。

木村家の豪華な大広間で、木村爺さんが中央に座り、怒りで顔色が青ざめていた。

彼の前に座っている山本正博は、深い眼差しで、爺さんの怒りを見て見ぬふりをしているようだった。

「正博、お前と池村琴子は...一体どうするつもりなんだ?」木村爺さんは警察の言葉を思い出し、体を震わせた。

今日、警察が来て池村琴子が通報したと言い、あの連中を全員逮捕した。首謀者に何を言ったのか分からないが、すぐに自分のことを白状したという。

彼の年齢と名声を考慮して、警察は非公式に訪れ、被害者と示談するのが最善だと言った。そうしなければ、この件は刑事事件になるという。