第451章 鉄板に当たってしまった

「そうね、松田柔子も私の学生だったわ。彼女が木村家の息子に良い学生を紹介してほしいと言ってきたの。あの子の要求は高かったけど、あなたしか思い浮かばなかったわ。それに、あなたは長年彼氏がいなかったから、先生としては二人を引き合わせようと思ったの。まさか良かれと思ってしたことが、こんな結果になるなんて」そう考えると、指導教官は後悔の念に駆られ、松田柔子のことを隠すことなく、豆をこぼすように話し続けた。

今回の紹介で最も気に入っている学生を傷つけてしまったとしたら、それは本当に申し訳ない過ちだった。

鈴木愛の頭の中は松田柔子のことでいっぱいだった。

松田柔子という人物については、特に仙従妹が何度も危険な目に遭った後、よく知るようになっていた。

この松田柔子は、木村爺さんが孫の嫁として認めた人物だった。