高橋姉帰がそんなに確信を持って約束し、服部波奈子も手伝うと約束したのだから、最終的な結果はそれほど失望させるものではないはずだ。
「お前の言う義姉がそんなに有能だというなら、一体どれほどの能力があるのか、見てみたいものだ」
渡辺義広は当然のような表情を浮かべた。
今回の企画書がひどいことは分かっていたが、後ろ盾があれば、どうにかなるかもしれない。
高橋姉帰は口角を引きつらせ、心虚になって頭を下げた。
服部波奈子は良い話をすると約束しただけで、泥を壁に塗るとは約束していない。
渡辺義広の入札企画書はあまりにもひどく、会場の全員が内容の悪さを見抜いていた。
このような企画書でプロジェクトを獲得できたら、おそらくニュースが出た途端、服部文棟は徹底的な調査を受けて逮捕されるだろう。