「言ったでしょう。彼が本当に役に立つなら、張本の叔父さんはこんな状態にはならなかったはずよ」
「あなた...」加藤恋が病院の誇りを貶めるのを聞いて、看護師は足を踏み鳴らし、焦った口調で言った。「もう!すぐに主治医を呼んできます。その時どうするか見てましょう!」
加藤恋は思わず笑みを漏らし、説明しようとした矢先、看護師が飛び出して行くのを見た。
すると突然、東がベッドの下から這い出してきて、純真な笑顔を向けた。「ママすごい!このおじいちゃんを助けられるの?じゃあ、西も助けられる?」
この小悪魔のような子がここにいたなんて。加藤恋は愛おしそうに彼の頭を撫でた。
「このおじいちゃんは私にとってとても大切な人だから、絶対に何も起こさせないわ!」
「やっぱりママはすごいんだ!さっきのお姉さんはママを信じなかったけど、東はママが一番すごいと思う!」