199 福田家の恥

福田隼人は答えず、ただ目を上げて田中涼を見つめた。その眼差しには怒りが隠しきれずに込められていた。まさかこんなことが起こるとは思わなかった。福田家がどれほど落ちぶれていようと、身体を売って利益を得るようなことはありえなかった。

「そんな目で見ないでよ。あなたのためを思ってのことよ。お金が払えないんでしょう?だったら体で返済すればいいじゃない!」田中涼は、福田隼人が抵抗できない様子を見て興奮気味に笑い声を上げ、すぐに両手を伸ばし、福田隼人の痩せた体に沿ってゆっくりと下していった。痩せて見えるのに、意外と筋肉があるじゃないの。

「バン!」突然ドアが勢いよく蹴り開けられ、腹の出た威圧的な男が数人のボディーガードを連れて駆け込んできた。

田中涼が福田隼人の服を脱がそうとしているのを見て、浅川礼都は激怒し、罵声を浴びせた。「この淫売め!お前は本当に淫売だ!」