その後、宮本建は気持ち悪い笑みを浮かべ、加藤恋と宮本莉里の体を上から下まで何度も見回した。「さっき入ってきた時から様子がおかしいと思ったんだ。お前たち二人の売女は、きっと人に見られたくないことをしていたんだろう!莉里、お前がこんなに遊び人だとは思わなかったぞ!女が好きだとしても、お前は高木の坊っちゃんと結婚しなければならない!お前は高木様のものだ、それくらい分かっているだろう。それとこの小娘、なかなかの器量だな。俺に従うなら見逃してやるが、分別がないようならお前を殺すことも厭わないぞ!」
そう言って、宮本建は首を切る仕草をした。宮本莉里は自分の兄の死に物狂いの様子を見て、心の中で思わず何度か罵った。このバカは本当に空気が読めないと。
「あなたはルイ14世の時代から残された骨董品なの?」加藤恋は負けじと言い返した。