パチリ。
中村少華は一橋貴明の前で手を振り、眉をひそめ、困惑した表情で尋ねた。「七兄さん、何を考えているの?そんな下品な笑い方して」
突然中村少華に邪魔されたようで、一橋貴明は心の中で少し残念に思いながら、いらだたしげに中村少華を一瞥した。「お前ほど下品じゃない」
指先をなぞりながら、そこにはまだあの小娘の柔らかな感触が残っているようで、つい先ほどの光景を思い出してしまう。
うん...触り心地は確かに良かった。
「松本旻の言う通りだな。男は年頃になると、妄想し始めるものだ」中村少華は一橋貴明の様子を見ながら、思案げに顎をなでた。
彼の七男の若様は先ほどから色っぽい笑みを浮かべていた。松本旻の言葉を借りれば、年頃になって女性を意識し始めたということだ。
中村楽は笑って言った。「じゃあ、あなたは?」