第63章 卑屈な七男の若様

「それから、このネックレスは『DeviL's Eye』悪魔の目と呼ばれていて、これもQueenの展示品です」店員は久我月に別のシリーズのネックレスを紹介した。

「悪魔の目には、すべての悪いものを遮断し、幸せと美しいものだけを残すという意味があります。愛する人への守護の象徴なのです」

「お守りとも呼ばれています」

悪魔と名付けられながら、守護の意味を持つ。

このネックレスは貴重な宝石で精巧に彫られており、悪魔の目と呼ばれているが、実は貴重で繊細なお守りなのだ。

久我月は中村楽の気持ちを理解していた。

この二つのネックレスのデザイン案が完成した日、中村楽は特別に彼女にビデオを送って見せてくれた。彼女は中村楽がこの二つのネックレスを紹介する時の、誇らしげな様子を決して忘れることができない。