第231章 鍼灸

病歴を見ても意味がないなら、ずっと治らないはずだ。

その言葉を聞いて、小泉秘書は心の中でうーんと唸った。

しかし、一橋さんが呼んだ人なので、何も言えず、ただ笑って「ああ、久我お嬢様の医術はさぞかし素晴らしいのでしょう!」と言った。

病室に着くと、中には白衣の医師たちが集まっていた。

帝都の病院から来た専門家たちが揃っており、皆一様に深刻な表情をしていた。

以前、鈴木さんはこんなに長時間昏睡状態になることはなく、数時間おきに数時間眠るだけだった。

しかし今は、すでに十二時間以上目覚めていない。

モニターに表示される彼の体の数値は徐々に下がっており、はっきり言えば、鈴木家は葬式の準備をした方がいいかもしれない。

しかし彼らは死を恐れて言い出せず、ただ渋々引き受けるしかなかった。